小松菜の名前の由来、東京都葛飾区で徳川吉宗が名付けた

小松菜の名前の由来、東京都葛飾区で徳川吉宗が名付けた

東京都葛飾区に伝えられている話の中に、野菜である『小松菜』に関する言い伝えがあります。

『新小岩厄除香取神社』と呼ばれる神社において、八代将軍徳川吉宗が『小松菜』を命名したというのです。

新小岩井厄除香取神社で出された食事

時は享保四年。

八代将軍吉宗公が、現在でいう江戸川区、また葛飾区の新小岩付近で鷹狩りをしていたそうです。

その際、西小松川村というところで休憩に立ち寄ることにしたのですが、そこで立ち寄られたのが、この『新小岩厄除香取神社』の地であったと言います。

突然の将軍の来訪に、神主は大慌てで食事の準備を始めます。といっても、事前に何の連絡もなかった為、用意できたのはこの地で採れる青菜で作った吸い物であったそうです。

さて、吉宗公に恐る恐るお出しすると、吉宗公は青菜を召し上がった瞬間、神主に尋ねました。

『この青菜は美味い、名をなんと申すのだ?』

名も無い青菜に吉宗が名前をつけた

吉宗公は、この青菜の味と香りが大層、お気に召した様子…しかし、この将軍の反応に、神主ははてさて困りました。

『その菜に名はありません』

将軍が召し上がり、気に入ったこの青菜には、名前がなかったのです。

それを聞いた吉宗公は『それはいかん』と暫し考え、神主にこう言いました。

『では、この地より名前を取り、この青菜を『小松菜』と呼ぶようにせよ』

そうして、この名もなき青菜は、時の八代将軍より『小松菜』の名を授かったと言われています。

時は流れ、小松菜はポピュラーな野菜に

さて、時は流れて現代。

吉宗公が名付けた小松菜は広く知られ、とてもポピュラーな野菜となりました。

料理は、吉宗公の食べたお吸い物を始めとし、関東圏のお雑煮にはなくてはならない食材となっています。

また、おひたしやナムルなど色々な料理に使われており、時の将軍が名付けたと言い伝えに恥じない活躍を、食卓で披露しています。

また、葛飾区新小岩では、この逸話をモチーフに『よしむねさま』と『こまつなっち』というゆるキャラを生み出し、地域に愛される存在となっています。

『新小岩厄除香取神社』も、この地では初詣で多くの参拝客の集まる、地域に愛される神社となっており、今なお吉宗公の銅像と共に、この地に鎮座しています。

徳川吉宗が小松菜と名付けなければ、小松菜はなかったかもしれない

今では食卓に日常的に並ぶ野菜『小松菜』には、八代将軍吉宗公との出会いと、名付けの物語が存在します。

もしこの時に、吉宗公が小松川で休憩を取り、この吸い物を召し上がることが無ければ、この名は永遠に名の無い青菜となっていたのかも知れません。

吉宗公と小松菜の出会いは、数奇な『運命』であったのでしょう。

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