徳島県日和佐城に伝わる蛇責めの石の物語

徳島県日和佐城に伝わる蛇責めの石の物語

徳島県の南部にある日和佐町。

今は町が統合され、美波町という名前に変わってしまいましたが、統合する前はずっと日和佐町という町でした。海がすぐそばにある町で、山や川もあり、自然に囲まれた豊かな町で、ウミガメが夏になると産卵しにくるということが有名でメディアにも取り上げられたり、ドラマの舞台で使われたこともある素敵な町です。

その日和佐町のシンボルでもある、日和佐城には蛇にまつわる悲しい伝説が伝わっています。

日和佐城の女中が作る料理はめちゃくちゃ美味しい

日和佐町の町の真ん中には町のシンボルとなる日和佐城が建っています。

その昔、日和佐城にはお殿さまに料理を作る女中がいました。

その女中の作る料理はどれも凄く美味しくて、大変評判がよく、お殿さまもいつも褒めていました。どうすればこんなに美味しい料理が作れるのか?とお殿様は不思議に思っていたのです。

美味しい料理の秘密。女中は蛇を使って料理を作っていた

そんなある日、お殿様は料理の秘密を探るべく、女中を調べて見ました。すると、女中は夕方になるとお城の松林に入り、蛇を何匹も捕まえて袋に入れ、鍋で炊いて調理していいたのです。

煮えたぎった鍋の中に放り込まれた蛇は、熱さのあまりに鍋の縁から顔を出します。すると女中はその蛇の頭を掴み引っ張ると、皮と肉を残して骨をすっぽりと抜き取りました。蛇の皮と肉をだしに使い料理を作っていたのです。

その事実を知ったお殿さまは、「ワシの食べる料理に蛇を使っていたのか!」と大層お怒りになり、女中を捕らえて、桶に入れ、蓋をし、その蓋に小さな穴を開けて蛇を大量に入れました。

そして、その桶の蓋の上に重しの大きな石をおき、蛇責めにして殺害してしまいました。黙って蛇を料理に使っていた女中もさることながら、その女中を蛇責めにして殺害してしまうお殿様もお殿様です。

女中の恨み?お城に火の玉が出現

女中はその後、葬られ亡くなってしまいましたが、亡くなった後に、夜になると女中の火の玉がお城の方へと飛んでいるという噂が流れました。気味が悪くなったお殿さまはお城の近くに神社を作り女中を祀ったと言われています。

蛇責めに使われた石が観光名所に

現在も日和佐駅の駅前に蛇責めに使用した重しの石を飾っているので、実際に石を見ることができますよ。

小さい頃から祖母に良い伝えとして聞かされてきた蛇責めの石のお話。飾られているのは無造作に置かれた石だけですが、気になる方や興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

トップ画像は Yuri_BによるPixabayからの画像

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